Engineer's Journal

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【感想】アイデアが枯れない頭の作り方

最近は自分で次世代製品とそれに必要なキーコンポーネントを考える、ということをよくやっています。僕はキーコンポーネントを開発する部門なのですが、結局は将来世の中はどうなっているか?どうあってほしいか?というところからトップダウンで考えていかないとあまり意味がないので。

で、やっぱりアイデアって色々難しいです。全然思いつかない時とどんどん思いつく時があって、その差は何なのか?いつもどんどん思いつく状態にするにはどうしたらいいか?と日々悩んでいましたが、自分で悩むばっかりではしょうがないので、この本を読むことにしてみました。

読んでみて思ったのは、僕にとっては目から鱗が落ちるような画期的なものはなくて、というか経験したことのある方法で、だけれども「そんなんじゃダメだ」と否定している部分。それをこの本は肯定しているだけでした。ただそれだけなんですけど、自分が見向きもしなかったところを肯定しているので、「あ、これでよかったんだ」と思えたし、だれでもやったことはあると思うので、すぐに実践もできて、すごく役に立っています。

例えば、あるキーワードと他のキーワードを組み合わせていったり、そこからさらに連想してどんどん広げていく、というやりかた。誰でも遊びではやったことはあると思います。あるいは仕事でも、無意識のうちにやっているかもしれません。僕は思い返してみると無意識にやっていたように思います。本書を読んだことで、無意識ではなく意識しつつできるようになったし、仕事にも活かせるようになりました。

他にも+αの要素で「なるほどな」と思うような考え方もあったり、最後に茂木健一郎氏との対談もあって、最後まで楽しく読めました。
コンスタントにアイデアを出し続けなきゃいけないけど、ネタに困っている!という方におすすめです。