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【感想】図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室

2012年に出版された「スタンフォードの自分を変える教室」の図解版。オリジナル版は344ページもの厚さがありますが、この図解版は128ページしかなく、また紙面の多くを図やチャートが占めているので、手っ取り早くエッセンスを吸収したい方向け。僕も細切れの時間を使って2~3日、時間にして2時間かからずに読み終わる事ができました。また、章末にまとめのページがあるのもよかったです。これって最近の自己啓発本はもれなくついてる仕様なんですかね?よく見かけます。

目次

イントロダクション 意志力を鍛えて目標を達成する
第1章 「やる力」「やらない力」「望む力」を活用する
第2章 意志力の働きを理解する
第3章 自制心を鍛える
第4章 よいことをすると悪いことがしたくなる
第5章 欲望を意志力の源にする
第6章 「どうにでもなれ」が挫折につながる
第7章 「将来の自分」を思い描く
第8章 意志力は感染する
第9章 欲求の波を乗り越える
第10章 自分自身をじっと見つめる

意志力も鍛えられる!

全体を通して、よくやってしまいがちな生産性を下げる行動(例えば調べ物をするためにPCに向かったはずが、長時間ネットサーフィンをしてしまった、など)と向き合い、そういう欲求に打ち克つ力を身につけよう、という趣旨の本でした。「筋肉と同じで、意志力もトレーニングによって鍛える事ができる」という話が印象的で、今後やらなきゃいけない事をやるか先延ばしにするか葛藤する時には「これはトレーニングだ!」って思えば今やる決断ができそうな気がしました(笑)

内容はどれもよく理屈が通っていて、統計や心理学の研究結果などのデータも多く紹介されています。データの詳細は書かれていませんでしたが、趣旨が自己啓発なのでいいのでしょう。

本書の中で最も印象的だったのが、チンパンジーと人間とを比較したテストの事です。人間の方が目先の欲求に弱いという結果だったそうですが、これが意外というか、ある意味衝撃的で、でも人間の欲求の本質をついているような気もして面白かったです。オリジナル版ではもっと詳細に述べられているんですかね?ちょっと余裕ができたらオリジナル版もチェックしてみようと思います。

※ちなみにオリジナル版はこちら。