Engineer's Journal

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技術先行かビジネス先行か。

ビジネスありきですよね、海外は。ビジネスとして日本よりも明確なビジョンを持って技術開発を進めている印象があります。対して日本は、技術ありきで物事を考えるというか、技術ありきでビジネスにビジョンを持たせている側面が海外よりも強いような気がします。どちらが良いか悪いかはおいといて、ロボットのような生活を大きく変える可能性のあるものの開発をする場合は、やはり当面はビジネスありきで考えるべきじゃなかろうか、と個人的には思います。じゃないと市場開拓がどんどん後手に回ってしまいますからね。昔なら後手に回っても圧倒的な技術力で挽回できたんでしょうけど、今は各国が技術力をつけてますから、技術一辺倒じゃ歯が立ちません。

そういえば、こんな話を聞いたことがあります。

海外、例えばアメリカでは、大学教授は企業との共同研究や資金援助が研究資金の大部分を占めているらしく、日々営業活動に勤しんでいるそうです。そのため学生は研究テーマを自分で選ぶことは難しいようですが、教授が行っている営業活動は明確なビジョンがあって初めて受け入れられるものなので、研究の行く末が明確にイメージできる環境下で研究ができます。

対して日本では、ビジネスとしてのビジョン、というか研究の成果としての活用先に関してはさほどフォーカスされる事はなく、技術の深掘りに焦点が当たる事の方が多い気がします。実際僕が学生の頃も、研究が成果を出した先に何が待っているのか、具体的なビジョンは全くない状態で研究していましたし。

そんな環境の違いがこういった技術先行かビジネス先行かという議論の種になっているような気がします。どちらにもいいこと・わるいことはあるのでしょうが、ビジネスにつながるかどうかは別として、その技術の明確な意義というものはしっかりと捉えておかないとなぁ、、と思いました。