僕も中堅社員として、仕事に追われる日々を送っています。新入社員の頃は1つの事に集中して結果を出せればよかったんですが、年数を重ねるにつれて、複数のタスクを同時に処理していかないといけなかったり、全体を俯瞰しながら細部を調整するマネジメント的な業務が増えてくるもので…
先月はそんな多忙なビジネスマンのための本を読んでみました。
素早くミスなく業務をこなしていくという事は、自分のチーム内での信用を得るためにも、開発遅延や手戻りによるチームの工数増加を招かないためにも非常に重要です。しかし、これがなかなか完璧にはできないもの。
仕事の処理速度を上げつつもミスをしないっていうのは一見とても難易度が高いように思えますが、仕事のできる人たちは様々な工夫をすることで乗り越えてきています。本書はそんな工夫の数々を紹介・解説してくれていて、職種や業種によらず役立つ情報がちりばめられています。
会社ではよく〇〇プロジェクトとかって名前ついた業務がたくさんありますよね。本書では、規模の大小によらず、手探りで進めなければいけない定型業務以外のものを全てプロジェクトとして、日常も仕事も関係なくいろいろなものに適用できる「プロジェクト工学」を提唱しています。
特徴的だなと思ったのは、時々刻々と変化していく状況と戦略を記録する「プロジェクト譜」と、プロジェクト譜を複数人で見ながら振り返る「感想戦」です。プロジェクトリーダーとしてのノウハウ共有・蓄積をするためのこの上なく強力なツールだと思いました。機会があれば試してみようと思います。