カスコード型は昔ちゃんと計算したことはあったけど、だいぶ忘れてしまったので思い出しがてら再計算してみました。
低周波ゲイン
(1)
これを計算していくと、との関係は
(2)
となるので、そのまま近似せずゲインを計算すると、
(3)
ここで、 が成り立つ場合、
(4)
式(4)をよく見ると、ソース接地トランジスタM1の出力インピーダンスが、カスコードトランジスタM2の真性利得倍されていて、これと負荷電流源M3との合成インピーダンスが、この回路の出力インピーダンスになっている事がわかる。
合成インピーダンスなので、がさらに成り立つ場合、式(4)は
(5)
となり、ゲインは単純にM1のとM3の出力インピーダンスとのかけ算で求められる。
飽和領域動作の条件
M2を飽和領域で動作させる条件は以下の通り。
M1は以下の通り。
ここで、の場合、
M3は以下の通り。